銀色の玉の中で息を潜めて丸まっている

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アレルギー枕草子

■春は花粉症

春は花粉症、やうやう下に垂れゆく鼻水、すこし多くて、赤みがかりたる目の酷く痒くなりたる。

 

■夏は汗疹

夏は汗疹、肘の裏はさらなり、首もなほ掻きむしりたる、マスクなどの裏さへ痒し。

 

■秋も花粉症

秋も花粉症、ブタクサはなやかに舞いて、目のいと痒くなりたるに、コンタクトの視界曇るとて、眼鏡など掛けるさへあはれなり。まいて肌などの赤みがかるたるや、いと痒く、いとをかし。ティッシュ尽き果てて、鼻の音、くしゃみの音など、いとあはれなり。

 

■冬は乾燥

冬は乾燥。喉の咳き込みたるは、いふべきにもあらず。肘の裏いと白きも、またさらでもいと痒きに、保湿クリームなど急ぎ塗りたくりて、我慢したるも、いとつきづきし。昼になりて、肌恐竜の如くなりゆけば、掻きむしりたるも、白き灰がちになりぬるはわろし。