銀色の玉の中で息を潜めて丸まっている

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飲食のバイトを辞める話

 

バイトを辞めることにした。

 

飲食のバイトだ。「辞めることにした」などと言っているが、結構前から店長には言ってたので明日が最後のシフトになる。


家から徒歩2分、時給も1050円と条件は良かった。その上オープンスタッフとして入ったので仕事もすんなり覚えられた。

 

だがいかんせん仕事がしんど過ぎた。うちの近所は田舎で、キラキラした店が無かったのだが、そこに「ハワイアンカフェ」が出来たもんだからもうめちゃくちゃ客が来る。田舎だから店もでかいし駐車場も広い。

 

「カフェ」と聞いて想像していた業務(客に見られながらコーヒーを入れる、など)ではなく、客の姿の見えないキッチンでひたすら野菜を切ったり肉を焼いたりハンバーガーを重ねたりしていた。


飲食のバイトは初めてやったが、「ここで耐えられるなら他の飲食も余裕だよ」と言われていた。

 

あと、出会いとかは本当になかった。フリーターや主婦が殆どで、キッチンの8人のうち男はオレだけだが他は全員人妻、という状況もザラにあった。

 

まあそれは全部オレの配属が「ホール」ではなく「キッチン」だったからではあるが。

 

ホールは絶対向いてないからしょうがない。接客とか出来る気がしない。

 

フリーターが多いからシフトをあんまり入れてくれなくなったのも大きい。

 

とにかくオレは明日でこのバイトを辞めることになってる。

 

辞める、となると、ここで何を学べたのか、ということを考える。4ヶ月と短い期間ではあったがここに通い詰めて金を稼いだわけだ。何か学びがあってもいいだろう。

 

いや、ないな。

 

特に学びとかはないな。

 

ここで「働くということを学んだ」とか「社会の片鱗に触れた」とかオレが言い出したらいっそ殺してほしい。

 

全然そういうことは学んでない。だってバイトだし。責任とかも別にないし、シフトも入りたいとこ書いて提出してるし。こんなんで「働くという意味が…」とか言い出したら社会人に怒られる。


バイトで得られるものは基本金だけだ。

 

まあ、強いて言うならあれかな。

 

 

トマトの薄切りが上手くなった。