コントライブ後記
ネタバレをめちゃくちゃ含みます。有料配信もある予定なのでそちらも是非。
第五回煩悩教会コントライブ「集会」が終わった。始まったと思ったら終わっていた。自分たちが面白いと思ったことを見るためにあんなに人が集まってくれるというのは麻薬的な体験だ。実は大赤字なのだが、娯楽なのであまり気にしていない。まだ心臓がバクついている。
ライブは全ネタに思い入れができるものだ。
1.けん玉
これが一番最初にできたネタだ。とにかく田尻はすごい。最初にまだ温まっていない舞台に一人で出て行ってけん玉を失敗する、というのは並大抵の心臓ではない。オープニングアクトとしては最高の出来だったと思う。実は三週間田尻は本当にけん玉を練習していてかなり上手くなっており、「成功しちゃったらどうしよう」という心配をしてみんなで「おいもう練習するな!」と止めていた。最後に一回だけけん玉決めたのかっこよかったですね。面白かったです。
2.空手アート
実は第四回ライブでもやったネタだ。今回は会場が広くて観客の密度が低いこともあり、まずは会場のテンションを上げるためにエース級のネタを持ってきた。激しい動きと音楽、わかりやすい展開、「絵が下手すぎる」という視覚的で大味なボケ、トップバッターにふさわしいネタだったと思う。まあ、本当に、10年空手やっててよかった。
3.CD収録にきちゃうダンサー
原案自体は第三回ライブのときからあったがいまいち展開が思いつかなくて保留されてきたネタを、やっと披露することができた。原案ではダンサーがボケ、ボーカルがツッコミとして「お前のせいだよ、早く帰れよ」という構成だったのだが、「コントにツッコミは無い方がいい」という信念のもと「全員気づいてないバカ」というコントに変えた。素晴らしい変更だったと思う。あと歌の歌詞がダサい。
4.運王
運王めちゃくちゃ面白くないですか?「死にます」が面白すぎる。死ぬなよ。
5.プリッツロボ
これ、もしかしたらもう少しだけやりようがあったかもな…と思っている。そもそも「自由研究の発表でプリッツロボと言い張る人を連れてきたら面白い」という一点からできたので、コントとしての体裁を整えるために色々設定を加える必要があった。あれは爆笑を産むタイプのネタではないし、シュールでもちろん面白かったが、説明全部省いてショートコントにするのも検討するべきだったかな、と今になって思う。
6.笑い声が止まらない漫才
実は、青木の着替えの時間を確保するために急遽挿入されたネタである。最初は音声のみで舞台上には誰もいないものとして考え出されたが、リアクション取ってた方が面白い、ツッコミはない方が面白い、ということであの形式になった。正解でしたね。
7.ゴキブリ
最高。大好き。リハで足をつった。青木と住んでる時に二人で酒飲みながら考えたネタです。あれがウケたのは本当に嬉しい。あのネタの後から一気にやりやすくなったんだよな〜。ほとんど練習してないです。
8.ゾンビ(ショート)
あれは第一回か第二回にやったショートコントですね。もう一個ショートコント欲しいなってなった時に記憶の底から引っ張り上げてきたネタだ。ショートコント大好き。
9.コーヒー(ショート)
これも昔やったショートで、とにかくオレが大好きなネタです。伝統芸能にしてほしい。青木が「あっつ!!」ってのたうち回ってタモンが「お客様!?」って騒いでるだけだけど、結局ああいうのが一番面白い。普通に遊んでる時でもたまにリクエストしてやってもらって爆笑している。
10.シャア専用ご飯(ショート)
これも昔やりましたね。青木とタモンが特にネタ出しとかではなく急にふざけて見せてきて、オレが頼み込んでライブでやらせてもらったネタ。暗転で逃げました。でもあのネタ根強いファンがいるんですよ。オレとか。
11.データの青木(ショート)
おふざけから生まれた。流れは覚えてないけど、青木が変な顔をしながらパソコンを打つみたいなボケをして、タモンが「おい、一番人気のある観光地はわかるか」とか聞いたんだったかな。あれ毎回練習でタモンが質問を変えてきて、青木が大喜利してたんですよね。なぜかオレも舞台に立たされていたけど、普通に笑ってればいいとのことだったのでめちゃ楽でした。コントで一番辛いのって笑いを堪えることなので。
12.扇(ショート)
面白すぎる。鏡のあるスタジオで練習した時面白すぎて全員崩れ落ちてました。
一生ああやって暮らしたい。
13.親の顔
第四回でやったネタかな。めちゃ面白いんですが、同じボケを4回繰り返すのでもう少し何か改善の余地のあるネタだと思う。本番の前日に最後の青木のセリフ中からドラムロールを入れるようにしたんですが、完全に正解だった。よかったよかった。青木の顔を直視したまま暗転していく時に笑いを堪えるのに苦労しました。
14.探偵
もう、ただただ意味わからんことをずっと喋ってるというネタ。セリフを覚えるのが大変だった。リハで完全にネタを飛ばしてしまったので不安だったけど成功してよかった。思ったよりウケたな!という印象です。やってる方はわからなくなってくるから。
15. レントゲン
タモンが肩アーマーをつける時間稼ぎのために入れたネタ。「レントゲンで一本の太い骨が映ってたら面白い」というただその一点のみで作りました。間が勝負のネタだったな。
16.肩アーマー
これネタ出しした時点では当然肩アーマーがないから、面白さを測るためには肩アーマーを作る必要があったんですよね。結構色々工夫してオレが肩アーマー作ったんですが、ネタがボツになって無駄になっちゃう可能性もあった。でもつけてみたらちゃんと面白かったな。オチの「肩アーマー、肩身狭いな〜」の無理やり感も好き。肩アーマーってまじで何のためにあるんでしょうね。
17.ドロケイ
三人を捕まえようとするがすぐ逃げられる、というコント。いや、コントなのか?サイレントの挑戦的なネタで、ほとんどアートだったかもしれない。今回のライブ取っ組み合うの多いな。
18.ディベート
一番ウケたんじゃないかな。あれは完全に四人でふざけてる時にできたコントで、なんか忘れたけど「YES!YES!YES!」「NO!NO!NO!」って言い合ってたんじゃなかったかな。これ面白いからコントにしようやってことで作った。こうやってノリで作ったコントが受けると本当に嬉しくなるな。構成も完璧で一切の無駄なところがなかったと思います。
19. 戦隊モノ
茶色がいやだっていうコント。青木がいっぱい喋るところは本当にセリフが決まってなくて、毎回の練習で全然違うことを言っていた。あの自由時間面白かったです。本番で一番青木が力発揮してたと思う。爆発音がめっちゃ長いのも大好き。爆発音の間天井を見上げてるのが気持ちよかったです。
こうやって書き出してみるとめっちゃネタ数やってるな。来年度から社会人になるけど、何とか暇を縫ってまたライブやりたい。その時は見に来てください。常にベストを更新してみせます。